そして"夏樹陽子"さんですが、ある時林バンド(このバンドにも何かそれなりの名前が付いていた筈だが、 すっかり失念した)が二条大橋のたもとにあった"ホテルフジタ京都"(今はもうない。今そこには"ザ・リッツ カールトン京都がある)で営業の"ショクナイ"(ショクナイとはバンド用語で内職という意味で、要するに本業 以外のチョイ稼ぎの仕事のこと)をしたときのことである。私達はこのホテルでパーティーで演奏しゲスト歌手 の"夏樹陽子さん"の歌の伴奏をすることになっていた。そして、私達は専用のライトバンにドラム・セットや ギター・アンプやベース・アンプやキー・ボードやステージ衣装などを積んで"ホテルフジタ京都"に乗り込ん だ。この時私はそこで思いもかけない人に再会したのです。その人は"ホテルフジタ京都"の受付フロントに 立っていました。それはなんと石川県金沢市の中学、高校(高校３年11組で同じクラスだった)と同じ学校だっ た"池高順一"君だったのです。彼は所謂ホテルマンになっていたのです。お互いにビックリ。高校卒業以来 多分10年ぶり位だったろうか。彼は確か慶応義塾大学卒だったと記憶している。彼とはそんなに仲良くはな かった様に思う。そしてステージの前に私達は喫茶店で少し昔話や現況について話をした。その後"夏樹陽 子"さんのショーの伴奏は無事終了しました。話がクラブ「夢屋」から大分逸れてしまったが、最後にちょっと 面白い話を。私が林バンドを辞めてから聞いたある噂。それはなんと"夢屋"のオーナー岩崎峰子さんと、林 バンドのベースマンでサブ・ヴォーカルの"?くん"(御免、名前を忘れた)がいつの間にか良い仲になってしま ったという噂でした。まあ確かに"?くん"は男前でカッコよかった。というわけでダラダラと、じじいの与太話 ばかりで申し訳ない。そして勝さんの話に戻ると、「夢屋」での出会いの時の勝さんの少年の様な笑顔が 印象的であった。ひょっとしたら案外、マリファナでもやってたのか もしれない。ちなみに勝新太郎の映画 「座頭市」「兵隊やくざ」「悪名」は僕の大好きな映画です。                           もどる