聞いたのは12歳位の昭和37年頃のことでした。北陸の片田舎の中学1年生。最初
の曲は定かではない。当然、初期の曲だろう。I WANNA HOLD YOUR HAND とか PLEASE PLEASE MEと
か SHE LOVES YOU あたりだと思われる。それまでは毎晩のように寝ながらゲルマニウムラジオでアメリカ
ンポップス（悲しき雨音、カラーに口紅、シェリー等々）を聞いていた。それがある時 beatles の曲が耳に飛
び込んできた。それは凄い衝撃だった。そんな少年や若者が当時世界中に何千万、何億人といたに違いな
い。それからは寝ても覚めても beatles だった。そして、出るアルバムは全て買って聞いたが、アルバムの
中の曲全てが私を魅了した。それまでもイギリスの「KINKS」「DAVE CLARK FIVE」とかの曲は聞いていた
が、アルバムの十数曲のなかで良い曲というのはせいぜい２,３曲だった。ところが beatles のアルバムの
曲は全てが良かった。そして、その容姿、言動、ユーモア、シニシズム、明るさ、暗さ、軽さ、重さ、ポップス
加減、どれも私を夢中にさせた。映画「A HARD DAY'S NIGHT」「HELP!」もかなり面白かったし、ワクワクし
たものだ。中学生の時は周りに beatles ファンがほとんどいなかったが、高校には何人かいて２年の時の
学園祭では４人集まって beatles ナンバーを演奏した。その時に初めてドラムを叩いたのだが、そのことが
その後の私の人生に大きく影響を及ぼすことになろうとはその時には夢にも思わなかった。ちなみに昭和
41年にドラムセットを持っている高校生なんてほとんどいなかった。ところが高校の後輩の金持ちのどら息子
が持っていたのでそれを借りてほぼぶっつけ本番で演奏した。その時演奏した曲は「TWIST AND SHOUT」
「SHE LOVES YOU」「ALL MY LOVING」「NOWHERE MAN」「AND I LOVE HER」「YESTER DAY」「HELP」
「CAN'T BUY ME LOVE」「IF I FELL」等でした。その時の写真がこちらです。それと、この時私は演劇部に
所属していて、この演奏の直前に同じ舞台でコメディーを演じていました。その時の写真がこちらです。
当時、ビートルズナンバーを私の家の倉庫で演奏した時に録音した内容は今、私のパソコンの中に収まっ
ています。それらの曲がこちらです。
私とビートルズとのこと 
