私の姉"唐崎眞理子"は多分20才位の時から今現在(2018年12月)も70才というのに現役で、それもTV
映画"相棒"の新シリーズなど結構な話題作でスクリプター(記録係)という仕事をしている。そんな姉には
昔私が東京でカメラマン助手や三船プロダクションで3rd助監督をやっている時に多大な世話と多大な
迷惑をかけた。サバサバとした性格の姉は映画監督や女優さんに可愛がられるらしくプライベートでも
懇意にしている人達がいるようで、女優"梶芽衣子"もそのひとりだった。そんなふたりがテレビのある
旅番組で京都に来たことがあった。そして何故かその時私がバンドでドラムを叩いていた"チャド"にこの
ふたりが飲みに来るかもしれないという話になったが、結局来なくてちょっと残念な気持ちになったことを
覚えている。次のエピソードはある客の話。ある時ある客がプロの競輪選手が乗るような自転車を肩に
担いでエレベーターから出てきたのを私はたまたま見た。ウェアもそれらしく、靴もそれらしく、そしてそれ
らしいヘルメットをかぶっていた。そんな恰好でクラブに飲みに来るだけでも異常なのだが、しばらくして
聞いた話にさもありなんと私は思った。その内容とは、その客がある女性の殺人事件に関わっていると
して逮捕されたということだった。しかし私はそれを聞いて不思議と意外に思わなかったことを覚えてい
る。次のエピソードも殺人事件がらみの話である。私は「チャド」をやめてある会社に入社してしばらくして
のこと、ある新聞記事が目に留まった。それは「チャド」で殺人事件があったという記事である。内容につ
いては詳しくは覚えていないが営業時間内に客同士が喧嘩になって一方が一方を刃物で刺殺したという
様なことだったと思う。私はその記事を読んで、ともすれば「チャド」の存在すら自分の記憶の中であやふ
やになっていたけど、ハッキリとその存在を突き付けられて、懐かしさとか大袈裟に言えば人生の不可思
議さのようなものを感じてしまった。次のエピソードは「チャド」のコックのアシスタントの話。彼はいつか
ライブハウスを開くのが夢だと言っていた。昼間にたまたま京阪電車の中で遭遇したこともある。そして
私が「チャド」を去ってから次に彼と会ったのは、私が入社した会社でだった。というのは私がその会社に
バイトで入ってその内正社員になってしばらくして、彼がバイトで入ってきたのだ。私はすぐに気が付いて
懐かしくて声をかけたが彼は何かバツの悪そうな表情をしたのを覚えている。あの様子ではまだライブ
ハウスの夢は実現出来ていないようだった。
あと「チャド」に歌のキャンペーンで
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